I am always thankful for sports doctor.

2日前に投稿しましたが、シニアリーグの強豪チームで抑えとして活躍しているK君、お父さんから先ほど電話をもらいました。紹介したスポーツドクターに本日診察受け精査の結果、遊離軟骨はなく、肘関節滑膜炎と診断されました。まずは確定診断がくだりホッとしていると共に、OCD(上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)でなくて良かったと重ねてほっとしています。

実は、土曜日にお父さんから電話を頂き診させていただきましたが、本日診ていただいた病院とは違う病院ではレントゲン検査、超音波検査で遊離軟骨があるかもしれないと言われていたこと、精査をしなければはっきりしたことは言えないと言われていました。

今回の症例は、まだ身長が伸びている骨の発育途中である中学3年生、肘関節伸展制限が軽度あったこと、肘のOCDでは肘関節全体に腫脹が及んでいることが多いという報告がありますが.今回肘頭外側に圧痛があり、同箇所が健側に比べると不明瞭な輪郭が観察されたことなどからOCD 、滑膜炎の両方を疑いました。CT検査を受ければ単純X線像でははっきりしない微細な病巣でも明瞭に描出することができ、さらに骨片の性状や遊離体の存在部位、病巣の正確な範囲や深さ、軟骨下骨の状態、骨硬化の有無を確認するのに有用との報告がありますので、お世話になっているスポーツドクターに精査を依頼しました。本当にOCDでなくて良かった。

お父さん、本人の希望で明日から治療・リハビリを開始しますが、こうしてスポーツドクターに確定診断をして頂けることで我々トレーナーは安心して自分たちの守備範囲内での仕事ができます。今回の肘関節に限らず私はさまざまな関節のエキスパートなスポーツドクターにいつもサポートしていただいています。本当に感謝です。

 

➣肘関節滑膜炎

関節を覆っている膜を関節包といい、その関節包の内側にある膜を滑液という。滑膜は関節液を分泌することによって関節の動きを滑らかにしている。

 

➣OCD(上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)とは

・肘のOCDは、投球動作のコッキング期から加速期にかけて上腕骨小頭と橈骨頭に圧迫と剪断力が加わることにより軟骨下骨髄や軟骨、またその境界部に微小な外傷が繰り返されることによっても発生すると考えられています。

・内側型野球肘と異なり初期の段階では痛みなどの症状が現れることはまれで、症状が現れた時にはかなり進行しており、手術を必要とし予後不良になるケースがある。

・OCTは早期発見と、発見後は投球を中止 をすることにより、高い修復率が得られる。

 

最初に見たドクターは、おそらくレントゲン検査(肘関節45度屈曲位正面像)の異常やエコー検査で肘検診で言われている異常所見、上腕骨小頭の軟骨下骨のエコーラインに不整像や連続性の破綻の所見を認める異常所見がなかったのですぐには精査をしなかったと思われます。