ダイアモンドバックス
アリゾナ便り 最終回
最終日の今日は、アリゾナ・ダイアモンドバックスを見学しました。
この施設は、好位置からブルペンが見渡せるので投球フォームをじっくり観察することが出来ました。若い投手が多くまだMLBでの実績が少ないようですが、その中で昨年実績を残したJosh Collmenter(11勝)Chase Anderson(9勝)2人の選手は素晴らしい投球練習でした。スピードはMLBではアベレージだと思いますが、とにかく内角、外角コース低めにストライク、ボールの出し入れが他の選手に比べ正確。MLBで通用するか、しないかはスピードではなく、正確なコントロールだと改めて認識。日本のプロ野球も同じです。投球フォームは全体的に下半身を確りと使って投げる選手が多かった。
アリゾナでキャンプを行っているチームの練習は5日間ではすべて見ることができませんでしたが、施設は車で回ってすべて見ました。
しかし、ダイアモンドバックスとコロラドロッキーズが使用しているこの施設は素晴らしい。スタッフに尋ねてみると、5年前に出来たらしいですかが、メインスタジアムを中心に北側にダイアモンドバックス、南側にコロラドロッキーズのグラウンドが各6面、内野の練習が出来るインフィールドが2面、6人投げることが出来るメインブルペンと、4人投げることが出来るサブブルペン、室内練習場があります。これだけならMLBのキャンプ地としてはさほど珍しくはありませんが、私が一番興味があるコンディショニングに関する施設として、クラブハウス1階のトレーニングルームの前にアジリティスペースとして縦約70~80m 横約30~35mのじゅうたんのような天然芝からなるスペースがあり、スキル練習から上がってきた選手がランニング、メディシンボールを使ったコアトレーニングをやっていました。
印象として、全体的にダイアモンドバックスの選手は積極的にフィジカルトレーニングに取り組んでいる印象を受けました。ヘッド、アシスタント両コンディショニングコーチも小まめに動いていることも、選手のやる気に好影響を与えていると思います。やはりコーチはこうでなければ! あるチームのコンディショニングコーチは銅像のように腕を組んでほとんど指示もなく、動かないで同じ場所にいます。面白いことにダイアモンドバックスのコンディショニングコーチは鍛えられた体つきですが、とあるチームのコンディショニングコーチはヘッド、アシスタントコーチともお腹が出ているのは何故?
今日でキャンプ巡りは終わり。今晩夜中の便で第2の目的地アラバマ州バーミングハムに向かいます。